イギリスの道路で、車を運転するにも自転車に乗るにも、ワタシが何よりも恐れてきたものが、円状交差点のランダバウトです。ワタシは、自分がこのランダバウトで、事故をせず行きたい道を選んで上手に進んで行けるかが不安で、今まで車を運転することを避けてきました。それでも自転車で道に出るようになったいま、英国道路の交通文化が少しだけ身近に感じるようになってきた気がします。
日本にはランダバウトはありませんが、イギリスの他にもオーストラリア、フランス、ハンガリー、デンマーク、アメリカ、アイルランド、ニュージーランド、モロッコ、中国、カタールなどの国にはあるようです。
イギリスは、日本と同じ左側通行なので、ランダバウトの中では時計回りに進み、円の中に先に入っている右側から来る車が優先されます。
写真は、いつも通る比較的細い道にある小さなランダバウトです。写真に収めきれなかったので、ドローイングで補足した通り4つの道の交差点になっています。
大きなランダバウトだと、高速道路での方向転換などにも使用され、6つの道が交わるものだったり、ランダバウト自体が2車線あったり、それに信号機も加わったりと、かなり大掛かりで複雑に見えます。Swindon(スウィンドン)にいったときにはMagic Roundabout(マジック・ランダバウト)というのを体験しました。マジック・ランダバウトは5つの小さなランダバウトが円状に並んでいて星のような形をしたランダバウトです。そのときは友人が運転する車の助手席に座っていたのですが、ランダバウトの基本ルールも知らぬまま車がマジック・ランダバウトに侵入していき、相当ビックリしました! 【→ Wikipediaで『マジック・ランダバウト』をみる。】
最近では自転車で大きめのランダバウトにも入るようになりましたが、それまでは恐ろしすぎて、自転車をおし、歩道を歩き歩行者と共に横断歩道を渡っていました。それでも、信号のあるような大きなランダバウトはいいのです。信号に従ってランダバウトに入っていけばよいのですから。しかし問題は小さ目のランダバウトなのです。なぜなら、「右側優先」などといった目に見えないルール、、、 信じるしかないのですが、本当に信じて良いのかランダバウトの手前で毎度毎度不安になるのです。
言葉の文脈が少し違うかもしれませんが、ワタシにとって多国籍多文化間では、「以心伝心」という言葉はないものとして生活することが、自分の身を守ることにも繋がると思っている節があるような気がします。
そしてもう一度、最後に写真を見てみてください。このランダバウト、なんて簡単で単純なサインで構成されていると思いませんか?「こんなに簡単な標で交通を安全に保ちスムースに導くことが出来るのならば、ほんとに万々歳だよなー」、とここを通る度に思うのです。
白い円と矢印。白い円は「ここが中心。」それに矢印が加わって、「白い円を中心にして、(そこは踏まずに、)矢印の方向に進みなさい。」と訴えている。
人々はなぜ、この白い円に突進してはいけないことを即座に認識できるのでしょうか?矢印があるからでしょうか?それともこの円が塗りつぶされているから?
